iOSモバイル版のLightroomがアップデートされたので、iPhoneで撮影した写真をRAW現像してみた。
上の写真がiPhoneで撮影したRAW現像前と後の比較だ。左右スライドして確認してほしい。
左が現像前。右が現像後。
Lightroomで現像することにより、元のデータから明るいところ暗いところや色の調整ができる。iPhoneはセンサーの小さいカメラなので、夜景撮影ではノイズが残ってしまうが、今回のアップデートではノイズ除去なども追加された。
今回の記事では、新機能を紹介しつつLightroomのRAW現像の使い方を紹介する。
Contents
今回のアップデート
今回のバージョン2.8.0の新機能は以下。
• 新しいブラシ補正が追加。
今までは段階フィルターと円形フィルターのみだったがブラシ機能が追加された。そのことにより露光量、明るさ、明瞭度などの補正を写真の特定の部分だけに適用できるようになった。また、3D Touchの筆圧感知をサポート。
• ノイズ軽減とシャープの補正を直接コントロールできるようになった。
今まではフィルターからしかノイズ軽減等の処理ができなかったが、直接コントロールできる「ディティール」が追加された
• カメラ機能に「ハイライトのクリッピングを表示」可能。
アプリ内カメラでの撮影時に、露出オーバーの領域が事前に表示され、露出や構図を調整することがでる。
実際に新機能等を利用してRAW現像
では実際にiPhoneでRAW撮影した写真を現像してみる。
今回は冒頭でお見せした神戸のポートタワーから撮影した夜景を現像する。これがiPhoneで撮った元のRAWデータだ。RAWで撮ってあるので明るさなどは復活可能なので明るいところが白とびしない程度に暗めに撮ってある。
写真の撮影情報も載せておく。手持ちでRAWで撮り、やや暗めに露出アンダー気味に調整して撮ってある。
Lightroomを開いて現像または編集したい写真を表示させる。タテ画面、ヨコ画面の両方で編集が可能だ。いつもは片手で行うのでタテ画面で処理しているが、今回は見やすいようにヨコ画面で説明する。
全体調整
ライトの調整
自分がRAW現像するときは、ほとんどこのライトの調整から行う。マークで言うと太陽っぽいマークだ。RAWで撮るメリットは情報量が多く保存されているので、この暗い部分や明るい部分が調整できることである。
暗すぎると思ったらシャドウを上げて、明るすぎるとことろはハイライトで調整する。そして露光量で全体の明るさを調整するといった感じだ。
これだけでもかなり写真として整ったのではないかと思う。
カラーの調整
続いてカラーの調整。先ほどのライトの調整で明るさが整ったら色の調整をする。RAWで撮影するもう一つのメリットは、ホワイトバランスが自在に変えれることである。
これは極端に色温度のパラメータをいじってみた。このようにJPEGでは難し撮影後にホワイトバランスを調整できる。これは先ほど書いたようにRAWには多くのデータが保存されているのでRAW現像ソフトを使って、欲しいデータを呼び出すことが可能である。
各パラメータをいじってみて、自分の好みの色に仕上げるといい。今回は夜景なので少し左寄りの寒色に動かした。
新機能 ディティールの調整
今回のアップデートで追加されたディティールの調整だ。これはノイズ除去や線を発揮させるシャープなどが調整可能だ。
実際にノイズ除去を行ってみた。左が除去前で右がノイズ除去をしてみた。iPhoneなのでもともとセンサーが小さく夜景に弱いのでノイズが多く出ているが、ノイズ除去することにより空のザラザラ感が多少は軽減された。
これが今回アップデートの新機能の一つだ。
部分だけ補正
先ほどの全体を調整する処理とは別に部分補正する機能もついてある。
新機能 補正ブラシ
続いてもう一点新しい機能が追加されたので紹介する。
アイコンで言うとヨコ画面なら一番上、タテ画面なら一番右にある丸い点線をタップする。
そうすると左上に「+」が表示されるのでタップする。
青のアイコンが表示される。
今回のバージョンアップデ追加されたのが左の筆のマークの「補正ブラシ」。真ん中が「円形フィルター」右が「段階フィルター」だ。この説明では新しく追加された補正ブラシのみ載せておく。
使い方は補正したい部分を指でなぞり範囲を決める。そのあとに右のライトやカラー、ディティールなどがその部分だけ変更できる。今回はビルをなぞってビルのディティールを調整してみた。
このように全体補正とは別に気になる部分のみ変更が可能だ。この機能はLightroomを使っていて非常に便利で優れた機能だといつも実感する。
最後に
それでは最後に出来上がったら書き出してカメラロールに保存しよう。
冒頭でお見せした比較写真だが改めて載せておく。このようにLightroomを使えば簡単にRAW現像が可能だ。
そして今回のアップデートでよりデスクトップ版に近づいてきた。アップル純正の「Lightning – SDカードカメラリーダー」を使えば一眼やコンデジで撮ったRAWファイルを読み取ることが可能なので、出先でさっとRAW現像が可能だ。
iPhoneでもRAW撮影が可能になり、よりRAW現像が身近になってきたので対応している機種の方はぜひ試してみては。
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